普通“やまんばもの”といえば
“怖い”“妖しい”“恐ろしい”ものですが、
このやまんばシリーズは極めて陽気で爽快です。
子育てに疲れたお母さんにもオススメです。
一緒に読んでみてはいかがでしょうか?
「どんぐり山のやまんばあさん」というシリーズ最初の作品を紹介します。
やまんばあさんは296才
長らく人里に降りたことがありません。
山で妖術修行をしているわけでもありません。
極めて動物的に過ごしております。
飛んでも跳ねても野生動物のごとし、
いえ、さらに上をいってます。
飛んでも跳ねても野生動物のごとし、
いえ、さらに上をいってます。
そのダイナミックさはファンタジーではあるのですが、やまんばあさんの天真爛漫さがていねいに描かれているせいか、リアリティがあり、物語を生命力あふれるものにしてくれます。
ある時、やまんばあさんは恩返しをしたいと思い立ちます。
ある時、やまんばあさんは恩返しをしたいと思い立ちます。
誰かに恩返しをする
最上級のもてなしをする
互いに喜びで包まれる
そんな至福の時間
最上級のもてなしをする
互いに喜びで包まれる
そんな至福の時間
やまんばあさんはその光景を想像して
ワクワク、ドキドキしてきます。
(このあたりのくだりが巧みで笑えます)
ワクワク、ドキドキしてきます。
(このあたりのくだりが巧みで笑えます)
しかしはたと気付きます。
恩を返すには、先に恩を受けなくてはならないのです。
恩を返すには、先に恩を受けなくてはならないのです。
やまんばあさんは自ら雪に埋もれます。
そうやって誰かに助けてもらおうとするのです。
そうやって誰かに助けてもらおうとするのです。
御年296才
ギラギラと発する生命力
ザンバラ髪の怪異な容貌
雪に埋もれ、
顔だけ出して、
通りを睨めるように見つめている
ギラギラと発する生命力
ザンバラ髪の怪異な容貌
雪に埋もれ、
顔だけ出して、
通りを睨めるように見つめている
さて、誰か助けてくれるでしょうか?
破天荒な行動に、長靴下のピッピを思い出す人もいるかもしれません。
ピッピと違うのは、ピッピの舞台は文明社会ですが、やまんばあさんは里山付近が舞台となってるところでしょうか。
暑い日々が続いておりますが、
読後の爽快さを求めて、
こんな児童文学はいかがでしょう。
読後の爽快さを求めて、
こんな児童文学はいかがでしょう。
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