数が数えられるからといって、数の概念が確立されているとは限りません。
数という概念の面白さ、
数学をとうに忘れてしまった私ですが、四方山書かせていただきます。
算数
「リンゴが五つにバナナが二つ
合わせていくつでしょう?」
算数の初歩でよく出されるこの問題。
(最近は違うのかもしれませんが・・・)
数だけ足せば、答えは「7」ですが、
リアルに空想すれば、
リンゴとバナナは合わせてもリンゴとバナナのまま。
いくら待っても混ざってはくれません。
合わせられるのは、数という概念だけです。
このことに引っ掛かる子供もおります。
知能の発育度合いというより、
感受性の傾向なのだと思います。
とある部族の話
数が数えられない部族です。
飼っている羊の数を把握するため、
柱にキズをつけています。
羊の数とキズの数は同数です。
日本に生きる私たちと、どんな認識の差があるでしょうか?
何を覚えれば、私たちのように数えられるでしょうか?
取り合えず「イチ」「ニ」など、数の呼称が必要だろう。
いやいや「五進法」でも「十進法」でもいいから
「繰り上がり」の概念を覚えれば、キズの数も減らせて楽だろう。
いろいろあると思います。
ここでひとつ付け加えます。
実はこの部族の場合、キズと羊が対応しております。
つまり
「このキズは、あの羊
こっちのキズは、あっちの羊」
となっているのです。
柱のキズに数を見てしまうのは、こちらの感受性なのです。
話は変わって教育について、、、
三つ子の魂なんとやら、の例え通り
乳幼児期の教育は重要と思います。
しかし教育する側の主観の土台には何があるでしょうか。
人により、時期により、必要なものを見定めるのは大変なことです。
過剰な教育で心が不安定になるのも、こんな落とし穴にはまるからではないでしょうか。
数に例を取りましたが、
教育を考える時よく上のような事を思い出します。
「もういくつ寝るとお正月」
今年の残りを数えた人も多いかと思います。
その数は、どんな数だったでしょうか?
こういう数には、個性を覚えます。
百八つの鐘には、どんな個性を感じるでしょうか?
みんな違うのでしょうね。
よいお年をお迎えくださいませ。
2009年12月31日木曜日
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