早い時期の性交渉は体にとって負担になると教わったことがあります。
その昔、遊郭があったころ
若くして身売りされ、
肺を病む人が多かったよのは、そのためだそうです。
骨盤と肺、呼吸器というのは関係が深いのです。
こういう話を聞くと、動物界ではどうかな?
とすぐに私は思ってしまいます。
第二次性徴をもって、子孫繁殖能力が完成したと考えるなら、
それ以上待つ理由は動物的にはおかしいのでは?
と考えてみるとどうだろう?
しかしどうやら
動物界においてもそれほど単純な問題ではないようです。
もちろん動物によって事情は異なりますが、
人間に近い状況を持つ例をあげると、
オスは性的に成熟しても、
初期においては性的魅力になるような特徴が明らかに劣っており、
メスに相手にされない。
闘争能力が一人前になるまでは、メスを奪うことが出来ない。
群れの掟が厳しく、
ボスや上位の者だけ(オスメス問わず)が繁殖を許される。
成熟するにつれ群れを追われてしまう、新しい群れに入る必要がある、
もしくは群れを獲得、形成するまでに時間が掛かる。
オスとメスでは多少事情が異なりますが、
大方の動物でメスは選ぶ側になることが多いようです。
人間にとっては社会事情、生活能力が重くなりますが、
ある程度動物界と同じ事情を感じます。
性成熟と交渉は、その動物の社会事情と切り離せないもののようです。
生き物の自然というのは、想いをはせると面白いものです。
余談ですが、「深夜特急(沢木耕太郎著)」というベストセラーに興味深い記述があります。
どこかの国で幼い頃に身売りされた少女たちの体型に
沢木氏は異様な印象を持ったということです。
骨盤の発育がアンバランスだったようです。
細かな解釈は避けますが、
人の発育と成長は、
必要な時期に必要なものを得ることが大切なことと感じるのです。
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