2008年3月12日水曜日

骨粗鬆症と運動

先日読んだ本に、中空の丸パイプは剛性が強い、とありました。


作者は建築業界の方で、建築資材の成り立ちと構造を解説し、
自然界の生物の構造を比較しながら、子供向きにわかりやすく解説されております。


同じ量の材料で製造したときに、中空パイプの構造は剛性が高く、バランスがいい、ということでした。
これには力の加わる方向が決まっていない時、という条件がつきます。



自然界では竹がこれにあたり、更に節があることで、補っていると続きます。
動物では鳥の骨が中空なのを例に挙げております。少ない材料で強度を上げる、という意味であります。

ここで、はたと思い出すと、生物学系の本を読むと大概、鳥の骨は重さを軽減するために中身をスカスカにしている、という程度の記述しか見たことがないのに気がつきました。


剛性という見地からのアプローチは見たことがありません。
(探せばいらっしゃるとは思います。ご存知の方は教えてください)

同じものを見ても背景が違うと差がでる、というのは常にあるものです。



ここから整体の話。

井本先生は「本物の骨粗鬆症は、ちょっとのことで骨が折れる」
ということは仰いますが、多々ある事例という扱いはしていない、という印象があります。

私なりに考えると、年をとって若い人と同じ骨量がある方が不自然な気がしております。

必要な骨密度は、その人の運動量と方向性から導き出されるものではないでしょうか。

骨密度を測る簡易な装置もあり、世間では過剰な反応を示している気がしてなりません。

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