「体が重い…」
そんな時
「大分食べたからなあ…」
そう思う人はあまりいないと思います。
「太ったかなあ…」
そう思う人はいるかもしれません。
しかしお伝えしたいのはそういう事ではありません。
体重が変わらないのに重く感じることがある、ということです。
なぜでしょうか?
「疲れたからだろう」
その通りです。
疲れると重く感じるのです。
整体では
「中心から外に力が逃げる」と表現します。
おそらくこの言い方は井本邦昭先生しかしていないと思われます。
大変、奥深い言い方です。
生きているものの大原則として、中心に力が集まっていることが大切です。
中心に力が集まっている時、体を軽く感じます。
体がゆるんでくると、自ずと中心に力が集まってきます。
力を入れることとは違います。
中心に力が集まっていると、全体としてまとまりのある印象になりますが、
中心から力が逃げていくと、だらしなくなってきます。
終電間際によく見受けられます。
不思議なことに中心から力が逃げてくると、持ってみても重く感じます。
他人の腕を持った時に
「重いなあ」
と感じたことはないでしょうか?
整体指導者は見た目で負担を感じ、触れてみて更に確かめます。
そういうと摩訶不思議なことと思われがちですが、
皆さんも他人の腕にそんな印象を持ったことはあると思います。
そんな腕を上手に持つと、ふと相手は呼吸が楽になります。
もちろん相手に受け入れる気がないと無理です。
整体操法の技術の一端と言えます。
そうやって相手に力添えしたものが、相手の力として固定されるように操法をしております。
2008年2月8日金曜日
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